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2001年3月掲載分


??????ここが知りたい??????
歯磨き剤を選ぶ
 スーパーや薬局の歯磨き剤コーナーには,たくさんの種類の歯磨き剤が並んでいて,どれを選んだらいいのか迷ってしまいますね。

 歯磨き剤を選ぶときには,表示された成分を参考にしてはいかがでしょうか。

 虫歯を予防する目的ならフッ素入りのもの,矯正治療などで知覚過敏がある場合は硝酸カリウム,歯周病ならトラネキサム酸や各種ビタミンを配合したものなどがあります。

 歯を再石灰化させ白くするという目的の製品もありますが,条件により満足できる結果が得られない場合もあります。

 いずれにせよ,歯磨きでは歯ブラシをきちんと歯にあてて汚れを落とすことができなければ,いくら高価な歯磨き剤を使っても効き目は期待できません。おまけに歯磨き剤をつけすぎると泡が出て長時間磨くことができなくなりますし,清涼感があるために磨けたと勘違いしてしまいます。

 また,歯磨き剤に含まれている化学物質などの添加物は,アレルギーなど体に合わないものもあるので慎重に選び,使う量にも注意が必要です。

 
 
Q&A
患者さんからのご質問にお答えします
歯磨き剤の成分は本当に安全?
 
Q.歯磨き剤に含まれている様々な成分は,本当に安全なのですか?

A.歯磨き剤は,特に歯科医師の処方がなくても日常生活で自由に使われるものであり,製品の安全性は厚生省によって厳しく審査されています。

 厚生省の安全基準は,例えばアイスクリームの品質安定剤やガムの香味料など,食品や医薬品に適用されています。

 フッ素についてご心配の方もおられるようですが,歯磨き剤使用による歯磨き1回あたりに口の中に残るフッ素量は,お茶一杯分に含まれるフッ素量と同じ程度といわれています。

 ただし,注意を要するのは,歯磨き剤には研磨剤が含まれていますので,ブラッシングのとき,歯磨き剤をつけて強い力で磨きすぎると,歯が削れてしまうことがあります。

 歯磨き剤の効果は正しいブラッシングが行われてこそ,はじめて発揮されるのです。

 


こどもの歯のコーナー
ハミガキはいつしたらいいの?
 「ハミガキはいつしたらいいの?」という疑問をお持ちの方に,ご参考までに・・・・・・。

 歯垢(プラーク)という言葉をご存じの方は多いと思います。でも,歯垢の正体を食べカスだと思っている方もいらっしょるのでは?

 実は,歯垢の約80%は細菌で,1mg中に1〜2億個の細菌がいます。口の中は細菌だらけということになりますね。

 むし歯の原因菌,ストレプトコッカス・ミュータンスもこの中にいるのです。
 糖分を摂ると,この菌が砂糖を分解して酸を作り,歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。これがむし歯のスタート,脱灰といいます。この脱灰がはじまるのは糖質を食べたあと3〜10分。脱灰は40分くらい続くのです。

 というわけで,おやつやご飯を食べたら,遅くとも10分以内にハミガキをさせてあげたいものです。